5つの取り組み
コープミート千葉では、“安全・安心”なお肉を皆さまの食卓にお届けすると同時に、地域に根差した企業としての責任や使命を全うすることを心掛けています。
また、食肉の加工という事業を通して大地の恵みに最大限の敬意を表し、これからの未来に向けた持続可能な循環型社会の実現を目指しています。
1. 品質管理の維持
コープミート千葉では、原料の仕入れから保管、加工、商品の製造、出荷までを自社工場内で完結させることで徹底した衛生管理を実現するとともに、全行程を一元管理することで高水準の品質を維持する体制を構築しています。
- 衛生管理の徹底
- 工場内の清掃作業は「決めた通り、決めた範囲」となってしまうことを避けるため外部への委託はせず、日々、変化する製造状況や製造体制にフレキシブルに対応できるようすべて従業員により実施しています。
また、自らの手で清掃作業を行うことで従業員の衛生管理意識を向上させると同時に、部署やチームごとに策定した衛生管理ルールの順守徹底にもつなげています。
- 原料について
- 入荷の段階で、まずはお客さまの仕様基準を満たしているかを確認します。また、お肉の産地や生産者といったブランドだけでなく品温や状態も部位単位ですべてを仕分けし、すぐにコンピュータへ入力・データ管理します。
ここから出荷まですべて一元管理されるので、工場内でいつ、どこで、どのように加工されたかはすべてトレースバックすることが可能となります。
- 製造について
- 一つの商品を作るためだけに特化した製造ラインではなく、アイテムや工程、ロット数などに応じて切り替え・組み替えが可能な製造体制を構築しています。
キャンペーンや特売など、週ごとに入れ替わるお客さまからの製造オーダーにも柔軟にお応えできるよう、少ない製造ラインでもいかに多アイテムを加工・製造できるかを考慮に入れ、可変可能な製造体制を維持しつつ臨機応変に対応しています。
- 商品検査について
- 製造ラインに設置された金属探知機や、X線異物検出装置による検査で、金属や鉱物といった異物の除去を行っています。
また、食中毒など健康被害の原因となる細菌に関しても、お客さまとの間で取り決めた衛生基準に則って、微生物検査を実施しています。
- 出荷
- 出荷時には商品名や賞味期限の再チェックはもちろん、積み込みの際の適切な温度管理も実施しています。
また、提携する輸送会社からはトラックの庫内温度も定期的に報告をもらうなど、輸送中の温度管理にも配慮しています。お客さまの配送センターに納品するまでを当社の責任の範疇と認識し、徹底したコールド・チェーンを実現しています。
2. 知識と技術の向上
コープミート千葉では、群馬県にある全国食肉学校での研修制度(3ヶ月)を筆頭に、日本生活協同組合連合会の通信教育カリキュラムやKYT講習(労災予防活動)、外部セミナー(生産性向上)、各種資格試験制度などを積極的に活用し、従業員の知識と技術の向上に努めています。
社員向けに実施している全国食肉学校の研修
私たちの工場に運ばれてくる原材料は、ほとんどが部位ごとに分けられた状態で届くため、見た目だけではそれぞれの特徴が把握しづらい傾向にあります。
社員向けに実施している全国食肉学校の研修では、牛や豚、鶏を一頭丸ごと解体するカリキュラムが組み込まれているため、それぞれの部位についても詳細な知識を身につけることができ、新商品の開発などクライアント・サービスの向上につながっています。
また、研修を受けた者がその他の従業員と情報共有を図ることで、社員・パートを問わず工場全体としての知識レベルの底上げにも、大きく寄与しています。
パート従業員に向けて実施しているOJT制度
パート従業員に向けては、入社後2ヶ月間はベテランパートが教育係として付き、マンツーマンで業務の指導を行うOJT(On The Job Training)制度を導入しています。
衛生管理に関しては別途研修を行い、手洗い方法やハンドローラーの掛け方、頻度といった細部まで定められた衛生管理ルールの周知と実践を徹底しています。
3. 情報の開示
コープミート千葉では、牛肉の「安全・安心」を確保するため、商品ごとに発行している「ロット番号」から生産履歴(牛の品種や生産地、生産者の情報など)を検索できるトレーサビリティ・システムを導入しています。
また弊社では、製造の際に、工程ごとの品温チェックやウェイトチェック、各種検査の結果はもちろん、切り始めと切り終わりの厚さ(スライス加工)やタレの仕様(味付け商品)など、商品ごとに異なる製造工程の詳細も、すべて記録・管理しています。
仕入れから加工・製造、出荷までを一元管理することで、法整備が進んでいる「牛肉」だけでなく「豚肉」や「鶏肉」においても、工場内での流れをすべてトレースバックすることが可能です。
4. 環境への取り組み
コープミート千葉では、持続可能な社会の実現を目的としたSDGsの観点から、地球温暖化防止のためCO2の排出量を削減するさまざまな取り組みを行っています。
容器包装削減
包装容器に関しては、地球温暖化の原因のひとつと言われている焼却時の温室効果ガスのほかにも、限界に達しつつあるごみの最終処分場や原料となる石油資源の枯渇、海洋環境の汚染など、さまざまな分野から問題点が指摘されています。
コープミート千葉では、2018年から「ノントレー」の実現に向けてのプロジェクトをスタートさせ、2019年に「深絞り真空包装機」を導入しました。これによって、容器の重量を約3分の1まで軽量化することに成功しています。2021年にも追加導入し、現在では味付け加工品のほぼ100%が、ノントレーで出荷されています。
また、従来はすべて手作業で行っていた「お肉をトレーに盛り付け、袋に入れ、真空パックで包装」という工程をオートメーション化することにより、コストの削減や繁忙期の生産性向上にもつながっています。
太陽光発電の導入
コープミート千葉では、クリーンな再生可能エネルギーの生成を目的として、2021年度に弊社工場の屋上部分に太陽光発電システムを導入、2022年度より本格的な稼働が始まりました。
生成した電気を自社工場や事務所などで使用・蓄電できる「自家消費型システム」を採用しており、現在、晴天時には弊社の消費電力の約20%をまかなえる自家発電量を実現しています。
また、弊社工場のような食肉加工の現場には、日中だけでなく夜間でも稼働が必須となる冷蔵・冷凍設備が不可欠なため、地震や台風といった災害対策としても、意義のある取り組みとなっています。
5. 働きやすい環境づくり
次世代育成行動計画
男女ともに、子育てしながらも働き続けられる職場であるために、行動計画を次のように策定し、取り組みます。
1. 計画期間
2020年4月1日~2025年3月31日まで
2. 取組み内容
①年次有給休暇取得率を向上させます。
②社員が安心して就労し続けられるよう育児支援制度の周知や環境整備を進めます。
女性活躍推進行動計画
女性が活躍している職場ですが、より誰もが働きやすい職場づくりを目指し、行動計画を次のように策定し、取り組みます。
1. 計画期間
2022年4月1日~2025年3月31日まで
2.目標と取組内容
目標:年次有給休暇取得率を向上させます。
取組内容:計画期間終了日の属する事業年度に年次有給休暇取得率50%以上とします。